I'm lovin' U

Monday, December 12, 2005

第9話 重G2

バスはゆっくりと港の方へ向かって静かに動く。
うちらの手はお互いをしっかりと握って、離すことはなかった。
離れることのできない思いがお互いの行動となって表れる。
10分くらいで目的地に到着。目の前に見える観覧車を目指してうちらは歩いた。
何故か同じ場所に観覧車が二つある。福岡の謎?かもしれない。
平日の昼ということもあり、周りには2~3組ほどのカップルしかいなかった。
うちらはチケットを買い早速観覧車に乗り込む。
観覧車の中というのはただの個室ではない。
いろんな人の思い出を詰め込んだ個室ともいえるだろう。
告白する人、昔を振り返る人、観光客、修学旅行生・・・etc
気になったりするのが自分たちの乗ったボックスの数字や名前。
大抵乗る時は見てなかったりして、乗ってる間に前後の数字で確認する。
うちらは景色を眺めてカップルお決まりの あれ をする。
そう、写真だ。便利なことにカメラが手元になくても携帯で撮れる時代。
徐々に高度が上がり頂上に近くなり福岡タワーが見えてくる。
そして俺はこの初デートで確認した自分の思いを相手に伝えた。
離れたくない思いが時をより早く感じさせる。あっという間に一周し終わる。
学校での授業終了までの残り10分はあんなに長く感じるのに、
デート中の1時間は1分ほどに感じてしまう。
彼女の友達が博多に迎えにくる時間までもう1時間ほどしかなかった。
うちらは急いでバスで駅に戻り、最後の電車に乗る。
乗り継ぎがうまくいって、電車もすぐにきた。
彼女は疲れていて、電車で抱いてあげるとすぐに眠った。
久しぶりに肩が重かった。俺は大切な者を乗せてる肩で幸せを感じた。
電車はそれでも博多に向かっていく。一つまた一つと駅に停車していく。
アナウンスで博多を知らせる放送。俺は彼女を起こす。
楽しくて幸せな思い出は別れの時に辛さへと変わる。
足取りが重かったがしっかりと彼女の手を引っ張り駅から出た。
結果的には遅刻。彼女の友達から電話が入りそこでデートは終わった。
交わす言葉が無くなったが、最後はキスだった。
二つのストラップは別々の場所へ離れていった・・・また会おう

Friday, September 09, 2005

第8話 愛4U

突然ですが、最近自分のブログを見てくれている人が結構いて感動。
みなさんありがとうございます。
そして中途半端で終わってる旅ブログの方もこの話が落ち着いた後
続けさせていただきます。
では第8話です。

次の日俺らは前の日では想像もしていなかったカップル化していた。
朝起きるとトーストの焼ける匂いとコーヒーの香り、
そしてまぶしいくらいの太陽が・・・
とまではいかなかったが、横で彼女の寝顔を見てるだけで幸せだった。
昨夜二人で外に買出しに出たときに買った物がそのままだったから、
それが俺にとっての朝メシになった。
彼女はわからないが、俺には時間が気にならなかった。
というより、気にしたくなかった。
時間を見るたびに現実に戻って別れの時間までの事を考えてしまうからだ。
俺らは大したことはしてないが、自分たちの事をお互い話せたから、
それだけでもここまでは十分充実したデートができたと思う。
そうしてうちらは結局12時にホテルを後にした。
とくにこれといっていきたいところも無かったが、
一緒に過ごしてる時間を無駄にはしたくなかった。
博多駅から数駅離れた駅まで地下鉄で向かうことにした。
そこは東京でいう銀座のような場所だ。
向かう間のうちらの行動はもう普通のカップル、
又はそれ以上のカップルのような感じになっていた。
手をつないでる時間、目を合わせる回数、
彼女を思う気持ちが前日の何十倍、何百倍も膨れ上がっている。
今の自分たちはいつからか目標だった、
自分の理想のカップルにかなり近いことに気がつく。
俺らは手をつなぎ、肩を寄せ合い、キスもするような普通のカップル。
ただ出会い方が違うから、順番もアブノーマル。
うちらは数あるデパートの一つで昼食をとることにした。
そして俺たちはそこでおそろいの色違いの携帯ストラップを購入した。
指輪とかアクセを買おうとしたが、時間と財布の中身が足りなかった。
でも一緒に買った物だから俺にとってはまさに宝物だ。
そんなカップル初デートの最後の食事が始まる。
外の展示メニューがAllパフェ・・・。どうやらパフェで有名な店らしい。
こういうとこもデートでしかこれない特権かもしれない。
店は少しせまめでほぼ満席だった。
なんかかなりの種類のパフェがあって選ぶのに時間がかかった。
やっと決まりオーダーすると隣の席でおいしそうなお好み焼きが・・・
え?お好み焼きもあるのか?と知った瞬間食べたくなった。
彼女はそれに気づき一緒に食べることに。
それをオーダーして待ってる間この後どうするかいろいろ二人で考えた。
そんなことをしているうちにパフェが出てきた。
思っていたよりでかい。しかし日本のデザートは甘さ控えめで優しい。
彼女が食べた後、彼女が俺に食べさせてくれた。
こんなことしてる人は周りにいなかったが、俺はこういうことが好きだった。
こういう時もまた彼女の存在と優しさの再確認ができる幸せな時だ。
その数分後にお好み焼きも到着。パフェもお好み焼きもうまかった。
デート中は小食になる方だが、彼女はもっとだからそう感じなかった。
俺らは結局残りの時間でまた離れた場所にある観覧車に乗って、
初デートを終了することにした。
迫る別れの時間から逃げ出したくなる気持ちと寂しさが込み上げる。
俺たちは店を出て再び地下鉄の駅へと向かう。
電車内では彼女の頭をなでながら、
俺は残り少ない時間1mmでも彼女の近くに居たかった。
地球の半周ほど離れた場所にいた彼女をこんなにも近くで感じるなんて。
俺は本当に幸せな気持ちでいっぱいだった。
周りがどんな風に見てるかなどどうでもよかった。
そしてとうとう目的地の駅に着き、
最終デートコースの観覧車行きのバスに俺たちは乗り込む。
扉が閉まると同時にブザーが鳴り、今回のデートの最後を知らせる。

Tuesday, August 30, 2005

第7話 i4鯛

Love Machine@ホテル
博多駅付近で唯一のラブホ。
そう、博多駅周辺は新宿のビル街のようにビジネス街なのだ。
そんなとこだからラブホは2件だけ。まぁ想像してた”博多”とは違った
部屋代は安かったが、それなりの部屋だった。
それはともかく俺の頭の中ではまだ状況が理解できなかった。
俺の思いが伝わったかどうかの不安とまだ続いている緊張。
うちらの関係を聞き出すにもタイミングがわからない。
彼女は風呂にお湯を貯めている。まだ7時くらいなのに早い・・・。
俺はかなりテンパっている。
まぁ今の頭を例えるならあと1ピースで完成のジグソーパズルがくずれた感じだ。
修正不可能、再起不能といったとこだろうか。
それを修正するとしたら相手の気持ちの確認しかない。
The Next Mission 「愛を確かめる。」
気がつけば俺たちはソファーと床という不思議な状態で話していた。
俺たちはTVを見て笑っている。嫌われたくない、いやもう嫌われてるのかも。
そんな思いが俺の目的を達成の邪魔をする・・・・。
俺はついにこの距離を縮めるために彼女をソファーの横呼ぶ。
少し恥ずかしがりながら横に来た。俺はそれをチャンスにいろいろ聞く。
キスの拒否はあまりに緊張していて、
その時に俺からのいきなりのアタックでびっくりしたそうだ。
その後も彼女の気持ちを聞いた後、俺はその日を振り返り反省する。
確かに進展しようとする焦りから空回りしていた。
冷静に相手の立場になって考えた。そして俺は決めた。
そして彼女に「ゆっくりでいいから近づいていこう。」と告げた。
俺の中で好きという気持ちが強すぎて焦りがあったけど、
ゆっくりでもいいじゃないか。
キスできずに終わってしまうかもしれないけど、
お互いこの先も別れずにいけるような気がした。
運命を感じるときはどこからかわからないが、
それが運命だということがわかる。
もちろん相手もそれに気がついている。
たぶんうちらの中で出会ってから、
自然にそういう気持ちが少しずつあったと思う。
今一番強い気持ちは彼女と一緒にいたい。それだけだった。
今日一日彼女も同じ緊張をしてきたのだ。
それでも俺に好きだと言ってくれた。
俺とはつりあわないと彼女を見てから思ったが、ここまでこれた。
そして彼女からの告白は今日一番うれしかった。
愛の確認は終わり、俺たちは今、正式にカップルになった。
そして彼女がシャワーに入る。
俺は見てもいないTVに目を向け頭では彼女を考えていた。
冷蔵庫から飲み物を取り、この新しい恋の成功に嬉しさを隠し切れなかった。
何故か今まで人を好きになった中で一番大きな気持ちだった。
こんなに人を愛しく思えるなんて。ドラマの世界にいる気分だ。
気がつくと彼女がシャワーから出てきた。
その姿に俺の心臓の回転数がメーターをふりきっていた。
かわいい・・・。彼女の姿にボーっとしないように、
俺もすぐにシャワーへ向かうことにした。
特別お湯が熱いわけでもないのに、俺はそんなに長く浴びてられなかった。
暑すぎて俺は10分くらいでシャワーを終えた。
その後は俺らはベットの上でまだ距離があるお互いの距離を縮めていった。
TVの音が現実という世界から出させてくれなかった。
しばらくしてTVを消し、うちらは向かい合う。
俺は彼女の優しい世界に包まれた。
時は止まり、唇から彼女の優しい世界へと移動する。
俺はずっとこの優しい世界にいたかった。ずっとこうしていたい。
こうして遥か彼方の存在だった俺たちは今、
長い旅路の疲れを癒しあったる。
この運命の人と出会うための長い旅路が終わり、
これから二人の新たな永遠の旅路が始まる。
今俺の胸は苦しいくらいの幸せと彼女への愛が詰まっている。
”彼女をずっと愛したい”
そう思い、俺は朝まで彼女を抱いたのだった。

Monday, August 29, 2005

第6話 4っ杯

告白@カラオケBOX
カラオケ店に向かう途中も彼女の優しさが伝わったが、新しい緊張がはしる。
歌広など博多駅の周りにはない。着いた所は自営業のようなカラオケ店。
地下にあって狭い雰囲気だ。部屋には星座の名前が付けられていた。
俺たちは同じふたご座だからふたご座を見たが、使用中だった。
歌声は外に聞こえやすく、しょぼいカラオケ店だったが俺は予定通り告白した。
中は広いが、なんだか古い感じだ。彼女が先だった。浜崎のNo way to sayだ。
普通にうまかった。俺はオレンジレンジの花でせめる。声と音程があわない。
緊張しすぎで全然音が合わないし、歌詞も間違えまくりでだめだめな出だし。
今は歌詞より横にいる彼女へのアタックする事で頭がいっぱいだった。
彼女はとんとん浜崎、グローブ、大塚愛などを余裕で歌ってる。
こっちはいっぱいいっぱいすぎて何を歌ったか覚えてないくらいだ。
そろそろいくか・・・。「この歌だけはちゃんと聞いて欲しい。」
そう彼女に伝えて俺は彼女への思いが一番近い歌を歌った。
その曲は「運命のヒト」EXILE。
聞いたときに夏子への思いとほとんど同じような歌詞だった。
彼女はその歌詞をどう受け止めたかはわからないが、
震える声で俺はこの日までの思いを歌でぶつける。
歌い終わると頭の中は真っ白だった。
「愛してるよ。」俺は夏子と目が合い、自分の中でGoサインがでた。
俺は彼女にキスをした・・・・・・といいたいとこだが拒否られた。
彼女もキスだというのに気がついて慌てて顔を隠す。
無理だった。そう、俺は失敗した。イーサンハントでも呼びたい気分だ。
次回作はKiss impossibleか?しかしやっちまった。
きまずいムード満点のこの部屋にバックグラウンドだけが流れる。
彼女は少し間を置いて曲を入れた。
そしてしばらくすると受付のおばさんが登場。
電話があるのにノック無しで「あと5分です。」これには二人ともびっくりだ。
再びうちらの間に笑いが入るようになった。
そして話し合った結果、このままホテルに向かうことに・・・。
彼女の口からラブホとビジネスホテルの2種類出てきた。
俺はへこんでいた。この恋はこのまま終わっていくのだろうか・・・。
夏子が「ラブホのほうが安いしいろいろそろってるよね。」
俺はそんなに金をかけられなかったからその言葉通りにした。
今の時点での二人の関係は何だろう?友達?カップル?
疑問があったが俺は彼女の手を握った。これといって拒否はなかった。
俺は彼女の心が読めなくなった・・・。
ラブホに行って何か期待するわけじゃない。
俺はただ彼女からの返事が欲しいだけだった。

疑問を抱きながらも俺は手を離さなかった。
そして周りは真っ暗になり、二人はホテルへ・・・。

Wednesday, August 24, 2005

第5話 馬9初

うちらはこの半年以上の時間を想像をふくらましながら、
電話とメール、そしてチャットを通じてお互いを知っていった、アブノーマルな関係。
しかし、会う前から俺は何か違う別なものを感じていた。
ただ今までにない恋をしているからでも、知らない地でデートしてるからでもない。
まずチャットで知り合ってからずっと言葉では言い表せない気持ちが俺の中にはあった。
そして今、その気持ちは膨れ上がっていく。
抑えきれない気持ちを抑えて俺たちは博多駅で喫茶店をさがした。
何分歩いたのだろう、俺らは地下にある小さな喫茶店に手をつなぎながら入った。
この何分かの間におきた変化は手をつないだこと。
俺はさりげなくすっと下を向き続ける彼女の手をつかんだ。
こうしてうちらは外見は正式カップルになれた。
喫茶店@博多駅
店内に入り、うちらはそれぞれ違う飲み物を飲み、
ほぐれていくお互いの緊張からか話が盛り上がる。
ガイドマップで次に行く場所を決めた。
そこは大きなモールで博多の観光地?になっているキャナルシティー。
次の場所も決まってうちらは喫茶店を出る。
俺らはタクシー乗り場に向かい、そこからキャナルシティーに向かう。
緊張が少し取れた分、俺は彼女の優しさを感じることができるようになっていた。
俺を気遣ってくれる彼女の優しさは最高の時を感じさせてくれた。
デート'nキャナルシティー
タクシーはすぐにキャナルに到着。そこでの目的は特になかった。
あれこれ買ったりするようなリッチなデートを出来ないのはお互い理解していた。
ただたんに店を周ったり、二人でレースゲームをしたり、それだけでよかった。
今は何をしててもそこには彼女がいて、それだけで周りの世界が飾りに見えてくる。
きっと真の恋愛はこういうことなんだろう。俺はもう時の流れを感じなくなっていた。
昼飯の時間などとっくに忘れていた。彼女に言われて初めて気がつく時間の経過。
「お昼にしない?」もう2時は過ぎていただろうか。俺らはレストラン街に向かった。
時の速さがこんなに早いとは・・・。
昼食@ポムの樹。
この店を選んだ理由も良くわからない。
頭の中でここはないだろう~ってレストランを消していった結果がここ。
オムライスはうまかった。一緒に食べた相手が良かったのも影響している。
よく考えればこんな風にデートするのは久しぶりで、
この楽しい時間が永遠になればと考えた。
彼女の世界に包まれてる時間は1/2の速さで、
夢から現実の世界に戻ったとき、時は2倍進んでいた。
昼食を終えて時間を見るとあっという間に3時過ぎだった・・・。
うちらは少しモールをぶらついた後、駅に戻り、カラオケボックスへと向かう。
キャナルシティーでは何も買っていないがこれから先、
彼女と過ごした場所として思い出の場所になることは間違いないだろう。
俺たちは駅で最寄のカラオケBOXの場所を聞いて向かうことに。
緊張はほぐれたが、いきなり初日から彼女の前で歌えるのだろうか・・・。
日が落ち始めるこの博多にはせみの鳴き声が響き渡る・・・。
このデートにはあまり時間がない!
そう、この時が来た!正式な彼氏になるための告白。今回のもっとも重要な課題だ。
これをしなければ何をしにきたのかわからない。
今まで会えなくて向かい合って言えなかった自分の思いを歌と一緒に伝える・・・。
今、カラオケ店で告ります・・・。

Sunday, August 21, 2005

第4話 9接近

機内サービスはもうどうでも良かった。何をもらったかあまり覚えてない。
わくわくしてるのか、ドキドキしてるのかわからないが、落ち着かなかった。
実際この恋は今日この日から始まるようなものだ。偽りの恋でなければ・・・・。
ここまで来てだが、頭の中に不安ウィルスが発生した。
気がつくと福岡空港に着陸していた。ドタキャンはきつい!とか考えながら到着後メール送信!
Re:今ちょうど家を出るよ。待っててね
しっかり返信がきたからとりあえず安心。待ち合わせまで2時間ほどあった。
まずは地下鉄で待ち合わせの博多駅に向かった。
すべてうまく行っているのはいいことだが、ミスが無いほど怖いことはない。
戦闘前の朝飯。これはかなり重要だった・・・・・はずだが、朝マックはまずかった!
味が無い、うまくない、食いきれない。緊張しすぎか、今日一日の予定を頭で組む。
ガイドブックはしっかり持参していたから、地図には困らない。
精神と時の部屋のように時間がちっとも進まない。
仕方なくメシを終えていよいよ地上、博多駅に飛び出した。
出口は2箇所、どっちから来るかわからない。メールで聞くことにした・・・。
ん・・・30分返信は無かった。やばい、俺の中で人生最大級のあせりと不安が俺を襲う。
時計は約束の10時10分前だ・・・。まさか・・・。俺の頭は悪い方にばかりに考える。
彼女の身の心配と不安・・・そして時間になっても電話はならない。
通話にも出ない。もうかれこれ40分経った。
2箇所の出口を何往復したか・・・。焦る!かなり汗った!
俺の中で諦めモード89%くらいできてた。
はぁ~だめか?・・・と駅の真ん中でぶるった。メールじゃなく着信だった。
(^o^/)「着いたよ~」一気に愛モード全開!って感じで喜んだ。
どうやら渋滞に巻き込まれたらしい。携帯はバックの中。出れなかったらしい。
まぁそれより今は再び襲う緊張でやばかった。どうやら俺がいる場所の逆。
そして赤十字の献血車の前にいるらしい。シャメの顔を思い出して探した。
いない・・・。お互い電話先で「どこだ?」と探してるのだがなかなか見つからない。
とりあえず一回通話をきった。と、そのとき一人の女性と目が合った。
あっ、あのこだ。俺はそう思ったが相手は気づいてない。
俺は一瞬だったがそれでも確信した。 まちがいない!
きょどってる彼女を追いかけた。心臓が爆発しそうなのを抑えて声をかけた。
「夏子?」俺が始めて声をかけた瞬間で、名前を呼んだ瞬間だった。
そう、その女性は彼女だった。夏子、これが彼女の名前だ。
夏子は会う前から言っていたが相当な恥ずかしがりやらしい。
確かに顔を上げてくれない。俺が覗き込むともっと下を向いてしまう。
「とりあえずお茶しようか?」がちがちに固まった俺からはこんなせりふしか言えなかった。
何千キロも離れた国境を越えた出会いと半年以上の長い日々の超遠距離恋愛。
その長く遠かった二人の距離は今0になった。
お互いを信じて生まれたこの恋、ぼんやりしていた恋が現実によって確かな恋になった。
こうしてアブノーマルな関係の二人の1泊2日の初(アブノーマル)デートが始まった・・・。

Wednesday, August 17, 2005

第3話 愛タイ

就職活動は厳しかった。まず自分の道がまだ定まっていなかったから余計大変だった。
そして帰国後に彼女に会おうと思っていたが、彼女側が忙しくてなかなか会えなかった。
お互い会いたくて仕方なかった。現実は厳しく、結局会う日だけが延びていった。
彼女は沖縄から引っ越して、仕事を探したが彼女もまた安定しない生活が続いた。
それでもうちらはお互い気遣いながら別々な毎日を過ごした。
電話の回数も増えた。毎回電話で笑いあったり真剣な話をしたり、その時間が毎日楽しかった。
結局いろんな職種を周ったが、自分に当てはまるような仕事が無かった。
そのとき改めて就職の難しさを知ったのだった。
働けば金は入る、しかし一生その仕事でやっていけるかを考えるとそれは無理だった・・・・

もう帰国して3ヶ月くらいになるだろう、俺はまだ就職活動中だった。
そんな時にカナダで知り合った友達から祭りへの誘いが・・・。
どうやら外国人を連れてくるようだ。さすがに2:1で遊ぶのは気まずい。
そこで俺も友達を一人連れていくことにした。Y神社の祭りだ。
かなり久しぶりの祭りで楽しかった。自分の英語力が落ちていたのがわかった。
俺と友達はその後途中の駅で降りて飲むことにした。また悪い癖が出て酔い始めた。
ビールは結構くる。というより俺は酒に全然慣れない体質らしい・・。
友達の恋愛の進展などで盛り上がった。気が付くと話題は俺の恋の話に・・・。
よく覚えてないが、”お前はビビッテル!”の言葉がむかついたことだけ鮮明に覚えていた。
一番言われたくないやつからのその一言はまさに北斗百烈拳以上だった。
そしてそのとき俺は金を貯めて絶対に彼女に会いに行くと決心をした。

俺の中にある会いたい気持ちは爆発しそうで、その気持ちを抑えながらのバイトだった。
バイトは楽しかった。目標がそこにはあって、何もためらいは無かった。
思っていたより金がたまっていく。一日14時間働いたこともあった。
それは彼女に会いたいという気持ちだけでそれ以外は必要なかった。
7月25日。彼女の名前の日に初デートすることを彼女に告げた。
航空券の予約など、徐々にあう日が近づいてくる。彼女の待つ福岡(博多)へ。
台風も予定では25日に福岡に直撃だったが奇跡的にそれて行った。
デート前夜はほぼ寝れず、2時間だけの睡眠時間での出発になった。
7月25日朝7時。俺を乗せた飛行機は福岡に飛んだ。
今、会いにゆきます・・・

第2話 恋レボ

その新しい恋の展開は加速し続けた。うちらのデートはネットの中から外へ行こうとしていた。
便利な社会で沖縄とカナダという遠距離でもネットならリアルタイムで話せるのだ。
チャットからメールでのやり取りも加わっていく中でさらに電話での会話が始まった。
うちらはお互い本当の顔も知らないままだが、
会うということ意外は普通のカップルのようだった。
メール、チャット、そして電話でお互いの愛を確認しあっていた。
ブログだけでは表現できない運命がそこにはあった。
話すたびに伝わる何か前世からずっと知っているようなこの気持ち。
生まれて初めて本気で愛していこうと思った。まだ会っていないのに何故か迷いはない。
日本に帰国した冬、俺は父の故郷である鹿児島に帰った。そう、うちらは目と鼻の先の距離にいた。
もちろん会えなかったし、実際そんな近いものでもない
だが何千キロと離れてたうちらの距離はこのとき最短になった。
電話のの声がやけに近く感じる。すぐそこにいるかような。相手も同じように感じていた。
その後東京に戻りカナダへと戻ったが、関係は更に進展し、離れられない関係になってきた。
残された課題は会うだけ。それでうちらは完全なカップルになる。カップル以上のものかもしれない。
いろいろ家庭のこともあり、カナダの留学も5月で終わりになることになった。
カナダ最終日は俺の親友たちに送られての最高の帰国になった。(かなり記憶無いけど)
帰国の飛行機でかすかに残った記憶から前夜から今を思い出す。俺は機内で泣いた。
こんな風に最高と呼べる友達を作れたカナダ生活。この3年間の思い出は一生忘れない。

いよいよ日本で就職活動が始まる。そしてその恋も・・・

Wednesday, July 27, 2005

第1話 出愛K

恋に始まり方はない。終わり方も決められていない。してもしなくても自由だ。
人々は繰り返される出会いと別れの中で運命を信じて恋をする。
なぜ日本人は人の目を気にするのだろうか?
好きなら好きでいいと思うし、周りが反対しても関係ない。
前回書いたように本当に好きなら堂々と恋ができるはず。
俺はただ自由な恋をしてみただけ・・・・
やっと飽きずに書ける内容(俺の進行中の恋)を少しずつ書き込むことにした。
去年の10月、彼女とはあるチャットで知り合った。
そこは変わったチャットで少しマニア系のやつらが集まるようなチャットだった。
はっきりいって意味不明の空間だった。
ネット上でRPGのようにキャラを動かして他人と話す。
そんなところだ。いろんなやつがいたから、話すのは楽しかった。
やっと慣れてきたころだったか、一人の女性がいて声をかけられた。
まぁ言ってしまえばこれがうちらの出会いだ。
話していくうちにお互いの趣味や、話が合うことに気付いた。
俺たちはお互いに少しずつ惹かれあっていった。
ドラマのようにこれといった理由もなく”いいなぁ”という感情が生まれてきた。
年は5つ上。5つも上かよって思われても仕方ないだろうが、
本当に好きな人なら年齢も気にならないだろう!
お互いのメアド交換、シャメ交換もスムーズに進んだ。
気づくとうちらは仮カップル(勝手な単語です)だった。仮免があるようなもんだ。
この高速に展開していく恋とこみ上げる思いがなぜかよかった。
だから今俺は新しい恋をしている。
その時はその愛がまだ火にもならないくらいの熱だとは知らなかった。

Thursday, March 17, 2005

メル友

今 ”メル友” と聞いて知らない人間がいるだろうか?まず最近のメル友という響きはあまりよくない。出会い系サイトなどで知り合ったもの同士の間でいろいろトラブルが起きているらしい。小さな事件から殺人事件まで起こってる。俺がカナダにいる間にいろいろ事件はあったらしい。まぁ俺も中学、高校時代はメル友は時にクラスのメンバー以上いることもあった。それくらい俺もメル友にはまっていた。俺がメールで友達を探し始めたのは中学3年生。そのころは携帯とPHSが半分、いやPHSの方が多かったかもしれない。当時搭載してた機能といえば、ショートメールや3和音着信メロディーなどだ。そのころどうやってメル友を作ったかというと、電話番号で送ることができたから、メル友になろうみたいな文章をランダムな番号に送り、返事を待つ。性格も声も、顔も、住んでる場所でさえ知らない相手からの返事はなかなか楽しくて、それからいろんな友達ができた。その相手が彼女になることさえあった。そして今考えると、モトカノは80%くらいメル友からの進展だ。
そう、俺はメル友派として今回意見を書こうと思う。なぜメル友というのがいけないのか、俺にはわからない。周りの人間に事件に巻き込まれた人がいないからかもしれない。だいたいなんでメル友だけこんな変な目で見られなきゃいけないのだろう。中には結婚した人たちもいる。世の中が変わっていくのだから人それぞれの出会い方も変わってくるのも当然じゃないのか?メル友はだめでナンパはいいのか?顔が見えないからだめなのか?相手に会うまでどうするかが違うだけで会ってからはどんな出会いでも変わりないだろ。メル友の場合まず会う前に声、性格がだいたいわかる。趣味なども聞いてそこから話しが盛り上がるのもひとつだ。ナンパや合コンはまず顔がわかる。たしかに顔は重要じゃないとは言えないが、それもまた出会いの違いであって、拒否することじゃないだろう。よくディズニーランドでデートすると別れるって言うけどそんなの自分たちがしっかり愛してなかっただけで、ディスにーランドには何も問題ない。ディスにーランドもいい迷惑だ。それと同じでどんな出会いをしても、どんな形で出会っても結局最後に結婚できればいいじゃないか。ある小説(OO男)のような出会いもある。だからメル友は特殊な出会い方ではなくて、一種の出会い方として社会においても良いと思う。日本人は特に周りの目を気にするが良くないと思う。好きなら好きでいいじゃないか。自信を持てないでいるだけで、自信さえあれば、メル友も悪くない。
ちなみに今サイトで出会った彼女がいる。一回も会ったことがないが、彼女のことが大好きだ。相手がメル友だろうと遠距離だろうと関係なく愛してる。今の社会にない自信のある恋をする。

Wednesday, February 09, 2005

第5章

バスは約1時間半かけて無事にナイアガラのバスターミナルに到着。まず俺は到着と同時にきょどる。あまりにも想像していたターミナルより小さくてしょぼかった。確かに地図で見ると、ターミナルから滝まではかなり離れている。一応運転手に確認した上で下車。そして俺の粉砕されつつあるバックも同時に下車。っておい!!なんでバック壊れてるんだよ!!俺のバックは上部が破れて中は丸見え、バーゲンセールのようだ。ショルダーストラップを持参していたので助かったが、破損のダメージは隠し切れない。あせる俺、時も俺をあせらせ、暑さによりストラップはあせばむ。タクシーはそこにはいなくて、バスはどれに乗ればいいか検討がつかない。ん~三者凡退だ。とりあえずタクシーを呼んでもらうことに。
待つこと10分。やっときたタクシーに目的地のホステルを告げる。かなり遠いらしく、タクシーメーターも$10くらい回って、やっとホステルに到着。どこだかわからないが、タクシーの運転手はすぐそこだという。たしかにホステルの周りには高級高層ホテルがいくつか見渡せた。さっそく部屋に案内される。ホステルは1泊格安な分それなりの建物と内装だ。俺は4人部屋(共同)を選んだがラッキーなことに今夜は俺一人で部屋を使えるとのことだ。まず3日ぶりのシャワー。そして3日ぶりのベットでごろりん。→3時間経過。時計は2時をさしていた。こうなったらゆっくり行こうと思い、ビデオカメラ片手にいざナイアガラへ。さっきは気づかなかったが、場所はザーという滝の音が聞こえてくるほど滝に近かった。2ブロック歩くともうそこは観光地ムード満点だった。まず事前に調べたスカイロンタワーを見つけたのでそこまで歩く。
約5分ほどで着いて早速チケット購入。現段階でまだナイアガラというものを見ていない。のぼりのエレベーターもいやらしく逆側に設置してあったため、結局初めて目にしたのはタワーの上からである。タワー自体はあまり綺麗ではない。しかしこの景色は最高だ。ん~文字でこの感動を書き込めないのが残念だ。まず音がすごい。そしてスケールがでかい!しかし上から眺めていたらだんだん近づきたくなってきた。とりあえず上からしばらくその景色を堪能する。15分くらい眺めた後、場所を上から確認してエレベーターで降りる。下りは滝がよく見えた。それよりその15分間にかなりの家族連れ、カップルなどに写真を頼まれた。ビデオカメラ+一人=カメラ係りというのは世界の常識らしい。こっちはいい迷惑だ。この時から観光地では人と目を合わせないという技を身につけた。そんなことを考えてるうちに水しぶきがかかりだす。そしていよいよ滝の横に到着する。
想像よりでかい。でかくて吸い込まれそうになるのだ。そしてそのでかさに自分の小ささを感じる。地球上には、こんなすばらしいものがまだいっぱいあるのだと思うと、なんだかわくわくしてくる。そしてこの旅には何か意味があるのだという再確認をするのだ。俺のEnterprise(冒険心)は確実に倍増された。未知の世界を自分の足で体験できるすばらしさ、そしてその旅行の入り口に立ったのだ。
滝のすぐそばはかなりの水しぶきで濡れるが、夏は最高のクールダウンになる。この景色をずっと見ていたかったが昼メシがまだなので昼飯を食うことにした。あまりの忙しさに朝飯を忘れていた。アトラクションがいろいろある観光スポットまで歩いて探すことにした。あまりいい店などがないし、まず腹ごしらえしたかったから、仕方なく入った店がバーガーキング。ナイアガラのバーガーキングはさすがに混んでいた。客は80%子供連れ、19%夫婦orカップル、1%俺。ってな客層だった。空腹だったのでそのときは気にしなかったが、一人でナイアガラのバーガーキングにいるやつは俺くらいだ。
腹もいっぱいになって、時間はなんだかんだで5時だった。日の入りにはまた戻ってきたいが、まだ時間があったので、一回ホステルに戻って買い物できる場所を聞いてそこに行くことにした。歩いて20分でいけるよ~。おっちゃんのうそつき。40分は歩いた。そして、40分歩かせて俺を待っていたモールは俺の留学先の町のモールより小さなしょっぼいモールだった。モール1周10分のウィンドーショッピング。そして、帰りはバス停から滝行きのバスに乗る。まったくロスタイムというのはこういうことだ。ありえない!の一言。暇つぶしってより、体力つぶしだった。バスの中では、どこで夕暮れを見るかを考えた。結果、アメリカに入国することにした。太陽の位置的にもカナダ側を見るほうが綺麗なのだ。
バス停から橋まで10分くらい歩いて、歩道を歩く。橋を渡り終わるとそこは入国審査。常時持っていたパスポートもここで役立つ。おなじみ怖いおっさんが偉そうに待って、無愛想に目的など詳しく質問。なんとなくアメリカという国は嫌いだ。ちょうど夕暮れ時で良いタイミングで来たと思った。本日はじめての成功といったところか。アメリカの滝はカナダ側より小さいが、やはり迫力は負けてはいない。周りは公園になっていた。国境の橋以外にももうひとつ中途半端な橋があった。どうやら橋が飛び出していて、滝がよく見えるようになってる(もちろん有料だし高いから行かなかった)。アメリカ滝を左右から見るには公園内をぐるっと周らなくてはいけないのでめんどくさかった。もう時計は8時。空は暗くなり始めて、やがて滝がイルミネーションに包まれる。すぐアメリカから出る予定がイルミネーションにはまっていしまってため、俺はしばらく観賞することにした。真っ白に照らされたり、虹色に照らされる滝はものすごいロマンチックだ。このたびはこういう瞬間が一番辛い。女の子といれば100%ムード満点だ。この静かな世界に、滝の音とそのイルミネーションが繰り出すファンタジアのような世界は最高にリッチなリラクゼーションだ。やっと体も落ち着いて、近くの商店街のようなとこで絵葉書や飲み物を購入。US$を持ってなかったし、高いものじゃなかったので仕方なくCanadaドルで購入。もちろんレートは最悪に悪い。十分満喫したアメリカを跡に、カナダに戻る。橋の上は別な角度でまた違う滝のイルミネーションを楽しめた。明日も早く起きて滝のボートツアーに行く予定だからそろそろ帰ろうと思ったがどうしても最後にカナダ側の滝の横まで行きたかった。端からそこまでは一直線だがなかなか距離があった。ナイアガラは1泊の予定だからこの最初で最後の夜を堪能したかった。明日また見に来るが、夜の滝はもうこれでおわりだ。なんか寂しいというか離れたくない気持ちでいっぱいだった。晩飯はモールに行くときに発見した7-11で購入。サンドイッチ、ラーメン、りんご、そして朝飯用にヨーグルト牛乳コーンフレーク(シリアル)。今日は万歩計を付けても良いくらい歩いた。ホステルでゆっくり晩飯を食べてベットに入る。もう日付は変わっていた。明日はボートツアー、トロント観光、そしてVIAレールに乗って友達が待つモントリオール(Montreal)に向かう。

Wednesday, December 08, 2004

第4章

8月3日
朝5時。外はまだうす暗かったが、そこには大きなモールのかたまり。そして間も無くこの3日間待っていた、トロントのダウンタウンが見えてきた。まず”感動”の一言だ。ハイウェイの明かりはまだ付いていてそれがダウンタウンに一直線に伸びている。その道を10分ほど走ると、バスはそのダウンタウンに入っていく。朝6時。Good byeバス生活、Hallo Torontoである。俺の頭にはこの3日間の辛さは無い。あるのは今日の予定だけだ。実はトロントは今回、約2時間の観光だけなのだ。といってもナイアガラ行きのバスを待つ間の観光である。
俺はバックをロッカーへ預けてダウンタウンへ。この時間は店も開いてないが感動でいっぱいの俺を迎えてくれるのはヤング通りだった。ディーゼル、メックス、ハードロックカフェ、などが並ぶまさに若者の通りだ。俺は地図を見ながら地下鉄乗り場や、トロント駅を歩いて探す。まぁカルガリーよりでかいが何より臭い。なんというか”治安が悪い臭い”とでも言っておこう。たしかに買い物する場所も結構ありそうだが、何より汚い。きれいな町ではないことは確かだ。ただこの時間なのに人通りだけはけっこうある。まぁこんな短時間では町の一部しか知ることができないが、できるだけいろんなとこをぶらぶら歩き回った。駅はすぐ発見できた。今回の目的はそれだけだ。なんといっても明日はナイアガラから戻ってきてこの駅からモントリオールへ向かうのだ。それさえわかってれば、心配する必要はなくなる。
バスの時間にあわせてターミナルに戻るとそこには長蛇の列。ん~仕方ない。ナイアガラに行くにはNY行きに乗らなきゃいけないのだ。つまりアメリカに行く人戻る人が乗るためめちゃ混みだのだ。朝8時半、結局バスは30分遅れで出発となった。俺は最後尾に近かったおかげでバスは空いていた。あとのバスはパンク状態だった。短かったがなぜかトロントを歩けたことがやけに嬉しくて、俺はもうこの旅最高のテンションだった。トロントのシンボルCNタワーはこのたびの最後までお預けしておくことに。バスは世界最大の滝、ナイアガラへ向かう。。。。そこでまたアクシデントが俺を襲うことになる。。。。

Monday, December 06, 2004

第3章

8月1日午後
気づけば雨はやんでいた。しかし空は相変わらず曇っている。バスはリジャイナを出ると晩飯が待つウィニペグへと向かう。第2章からのこのだらだらとした文章はバスからの景色の現れである。まわりには何もなく、まっすぐ続くこの景色はどこまで続くのだろうか。ちょこちょこある農村等がたまにあるがあとは何もない土地だ。口じゃあ説明が難しいが簡単に言えば”何もない平地”ということだ。この先にある感動を求めて期待だけが膨らむ。ドレッドの兄ちゃんはヘンプを朝から編んでもう2個のブレスレッドを作り終えていた。いかに暇な時を過ごしているか伝わるだろう。プツッ。ん?まさか・・・。そう俺の唯一の癒し道具CD-Playerがとうとうバッテリー切れ。ここから晩飯までは想像に任せよう。まぁその途中でマニトバ州に入るが州が変わったからといって景色が変わるわけではない。さっきの平地の続きである。
そしてマニトバ最初の町はブランドン。日本で言うと町というより市といった感じの場所だ。俺はここでこのたび初めてまともな食事を取る。今までバスターミナルにはドーナツ屋、売店などしかなかったが、やっと”食事”がとれる。まぁここは無難に日替わりスペシャルを頼んだ。チキン、フライドポテト、そしてパンである。ん~このメニューが豪勢に感じることができるのは、これが一生で最後にしてほしいものだ。俺は十分満足だった。ここで飯を食ったのはウィニペグで乗換えがあるからだ。だから放送を聞いて予定変更をしたのだ。さぁ腹もいっぱいになったとこでウィニペグだ。
ブランドンから3時間半。映画に助けられ、無事ウィニペグに到着。空はすっかり暗くなり2日目の夜を迎える。ここでは荷物の乗せ変えがある。もちろんここで重要なのは自分の荷物の行き先の確認。どうやらここでオタワ行きとトロント行きのバスに分かれるらしい。ケベックのドレッド兄ちゃんともここでお別れである。30分後、バスの乗り換えも終わり、新たなバスと座席でいよいよトロントに向かう。座席は空いていて俺の横は誰もいないのだ。よし、今夜は始めてぐっすり寝れそうだ。
8月2日
朝7時55分。バスは予定通りサンダベイに到着。よく寝た。普通なら寝ればすっきりだが、やはりバス。体が痛かった。気づけばもうオンタリオ州に入っている。朝飯は牛乳、シリアル、バナナ。ん~ノラジョーンズの曲をかけたくなるメニューだ。睡眠も取れたせいか、なんだか落ち着いた食事だった。ここの町からは巨大な湖がず~~っと果てしなく東へ続いている。そしてそれが終わるときトロントへのカウントダウンが始まる。
天気は曇り、快調に飛ばすバスはこのまま昼飯の待つホワイトリバーへ。はっきり言ってこの湖は感動だ。なんといってもでかい!湖の南はもうアメリカ、ミネソタ州だ。それにしても場所のせいもあってよく霧がかかる。しかし徐々に気分は上がっていく。よく考えればもうトロントまで1日ない。
正午、そんな気分のまま到着したホワイトリバー。”A&W”!!カナダではちょっと高めのファーストフード店だ。やっとどこにでもあるメシにありつける。久々にハンバーガーがうまく感じた!こうなってくるとなんだか楽しくなってくる。バスに乗るとさっそく明日の予定の確認と、細かいプランを立てる。
こんな場所だがちょこちょこ乗り降りがある。すごいとこに住んでる人もいるもんだ。気分と同時に空も晴れて湖には夕日が映る。一人旅では、夕日さえ特別な感動を与えてくれる。3日目でやっと見せる太陽に俺は感動でいっぱいだった。
夕食はドーナツになったが、そんなことはどうでもよかった。頭の中では明日の自分を想像していた。そう、明日の予定は3時間のトロント観光と1泊2日のナイアガラ観光だからだ。
いよいよ明朝にはトロントである・・・・またそこではいろいろな問題が待っているのだった。

Sunday, December 05, 2004

第2章

8月1日
カルガリーを出ると外はすでに雨だった。雨だけならまだいいが、雷というおまけつきだ。さらに言えば隣の座席にはドレッドの兄ちゃんである。時計はすでに8月1日の0時半を指していた。初日のアクシデントからの疲れもあり、俺は寝ることにした。このきゅうくつな体制でイヤホンから流れるディズニー版Feelはまさに癒しの名曲集だ。
朝4時、ドレッド兄ちゃんが立ち上がったため起こされた。どうやらメディスンハットに到着したようだ。腹が減っていたので、カルガリーでもらったメシ(マフィン、ヨーグルト、バナナ)をここで頂戴する事にした。いかにもカナダの朝食といったメニューだ。外はまだ雨が降り続けていたが、見渡す感じでは何もない町だというのはわかった。大きい休憩場所では飲み物や食べ物の補充をすることを
20分の休憩が終わるとバスは次の休憩場所リジャイナ(サスカッチュワン州都)に向かう。大きい町以外は2~3時間に一回5分ほどのタバコ、トイレ休憩がある。ヘビースモーカーにとってはきっとこのバス旅は苦痛でしょうがないだろう。俺は旅先では寝れない人である。睡眠時間をあまり必要としない。無意味に起きているくせがあるのだ。結局メディスンハットを出てからは寝ることはなかった。外は暗いくせにやけにピカピカしている。そう、実は俺はかなりの雨男。今までの人生の大事なイベントをいろいろだめにしてきた。今回もかなりの能力を発揮している。そしてバスはアルバータ州から、サスカッチュワン州に入る。
朝7時になると映画が流れ始めた。マーティンローレンスのナショナルセキュリティーだ。まったくものすごいセンスのあるドライバーだ。こんな作品を朝から流すとは。もちろんその時の俺には選択肢は無い。まぁ映画の内容や過去の雨男の話はまた別の機会に話そう。映画も終わり、やることがなくなるとドレッド兄ちゃんとの会話が始まる。実はケベックから来てたフレンチカナディアンだった。もちろんフランス語なまりが強い。結果的に言えば以外にいいやつだった。
そんなことをしてるうちにバスはちゃっかり、リジャイナに到着。ん~大きいがカルガリーより小さな町だ。高層ビルはそこまでなく、おおきな公園にサイクリングロードなどが目立つ落ち着いた町だ。休憩時間は35分。ここでたっぷり昼食をという予定だったが、腹が減ってないのでカナダ版カロリーメイトで終了。ここにきて、このバス旅の辛さがでてくる。運動不測である。とにかく動ける時は動くしかない。20分ほどの散歩をする。そして腰も痛いがバスの中で動けないのが何より辛い。そしてバスターミナルにある小さな売店やドーナツ屋。このままマフィンなどのお菓子がメシになるのはかなりきつい!まさにバス旅は精神と肉体をかけた生き残りの限界バトル、サバイバーである。
トロント到着まであと2日・・・

Saturday, December 04, 2004

第1章

俺はこの夏にバスでカナダめぐりをしてきた。その旅の中での出来事や出会い、感動などのエピソードをこのページに書き残すことにした。
7月31日
人によって違うが旅には大抵わくわく、緊張、不安、感動が付いてくる。それぞれが旅の経過と並行して走るから面白いのだ。とはいえ、出発前の俺にはそんなことを考えてる時間などなかった。とにかく頭の中では、忘れ物がないか、あれはもったか、これは持ったかの戦争状態である。つまり不安と緊張のダブルアタックである。夕方5時、無事荷物を積み終えたバスは地元レスブリッジを出てカルガリーへ、そして乗り換えた後は第一目的地のトロントへと向かう。バスはものすごく空いていた。それが最初の落ち着く時間である。いやそうあってほしかった。旅にはアクシデントが付きもの。出発直後、横断歩道をネイティブの年寄りが、信号無視で横断。運転手がはっと気づいた時には時すでに遅し。その人は倒れこんだ。バスはその人に当たったが運転手がブレーキしたため、でこからの出血ですんだようだ。そのときの俺の心境は”パニック”の一言である。え?もう一人旅中止?そんな言葉がが頭の中でくるくる回っていた。救急車到着⇒ドライバーの事情聴取⇒目撃者(俺も含む)の事情聴取。結果的にドライバーの無罪が証明され、バスは50分遅れでこの町を出る。ここからがこの旅行の始まりである。
時間を計算した結果、乗り換えのバスには間に合わないので1本(間は4時間くらい)遅らせることにした。幸運にも俺がたてた予定はトロントまでの途中の町でバス1本分(4時間くらい)観光する予定だった。つまり、その観光をなくせばカルガリーでのバスミスを消化できるのだ。8時45分、カルガリーに付くと、バス会社から無料の食事が提供された。はっきり言っていらなかった。とにかくロッカーに荷物を預けて、カルガリーの夜を散歩することに。どのくらい歩いただろうか、何もない町をうろうろすること約2時間、バスターミナルに戻った俺は出発までそこで待機することにした。夜景だけはなかなかよかった。
バスが予定通り到着して、俺はいよいよトロントに向かう。。。2日半のバス生活がとうとう始まった。