I'm lovin' U

Wednesday, December 08, 2004

第4章

8月3日
朝5時。外はまだうす暗かったが、そこには大きなモールのかたまり。そして間も無くこの3日間待っていた、トロントのダウンタウンが見えてきた。まず”感動”の一言だ。ハイウェイの明かりはまだ付いていてそれがダウンタウンに一直線に伸びている。その道を10分ほど走ると、バスはそのダウンタウンに入っていく。朝6時。Good byeバス生活、Hallo Torontoである。俺の頭にはこの3日間の辛さは無い。あるのは今日の予定だけだ。実はトロントは今回、約2時間の観光だけなのだ。といってもナイアガラ行きのバスを待つ間の観光である。
俺はバックをロッカーへ預けてダウンタウンへ。この時間は店も開いてないが感動でいっぱいの俺を迎えてくれるのはヤング通りだった。ディーゼル、メックス、ハードロックカフェ、などが並ぶまさに若者の通りだ。俺は地図を見ながら地下鉄乗り場や、トロント駅を歩いて探す。まぁカルガリーよりでかいが何より臭い。なんというか”治安が悪い臭い”とでも言っておこう。たしかに買い物する場所も結構ありそうだが、何より汚い。きれいな町ではないことは確かだ。ただこの時間なのに人通りだけはけっこうある。まぁこんな短時間では町の一部しか知ることができないが、できるだけいろんなとこをぶらぶら歩き回った。駅はすぐ発見できた。今回の目的はそれだけだ。なんといっても明日はナイアガラから戻ってきてこの駅からモントリオールへ向かうのだ。それさえわかってれば、心配する必要はなくなる。
バスの時間にあわせてターミナルに戻るとそこには長蛇の列。ん~仕方ない。ナイアガラに行くにはNY行きに乗らなきゃいけないのだ。つまりアメリカに行く人戻る人が乗るためめちゃ混みだのだ。朝8時半、結局バスは30分遅れで出発となった。俺は最後尾に近かったおかげでバスは空いていた。あとのバスはパンク状態だった。短かったがなぜかトロントを歩けたことがやけに嬉しくて、俺はもうこの旅最高のテンションだった。トロントのシンボルCNタワーはこのたびの最後までお預けしておくことに。バスは世界最大の滝、ナイアガラへ向かう。。。。そこでまたアクシデントが俺を襲うことになる。。。。

Monday, December 06, 2004

第3章

8月1日午後
気づけば雨はやんでいた。しかし空は相変わらず曇っている。バスはリジャイナを出ると晩飯が待つウィニペグへと向かう。第2章からのこのだらだらとした文章はバスからの景色の現れである。まわりには何もなく、まっすぐ続くこの景色はどこまで続くのだろうか。ちょこちょこある農村等がたまにあるがあとは何もない土地だ。口じゃあ説明が難しいが簡単に言えば”何もない平地”ということだ。この先にある感動を求めて期待だけが膨らむ。ドレッドの兄ちゃんはヘンプを朝から編んでもう2個のブレスレッドを作り終えていた。いかに暇な時を過ごしているか伝わるだろう。プツッ。ん?まさか・・・。そう俺の唯一の癒し道具CD-Playerがとうとうバッテリー切れ。ここから晩飯までは想像に任せよう。まぁその途中でマニトバ州に入るが州が変わったからといって景色が変わるわけではない。さっきの平地の続きである。
そしてマニトバ最初の町はブランドン。日本で言うと町というより市といった感じの場所だ。俺はここでこのたび初めてまともな食事を取る。今までバスターミナルにはドーナツ屋、売店などしかなかったが、やっと”食事”がとれる。まぁここは無難に日替わりスペシャルを頼んだ。チキン、フライドポテト、そしてパンである。ん~このメニューが豪勢に感じることができるのは、これが一生で最後にしてほしいものだ。俺は十分満足だった。ここで飯を食ったのはウィニペグで乗換えがあるからだ。だから放送を聞いて予定変更をしたのだ。さぁ腹もいっぱいになったとこでウィニペグだ。
ブランドンから3時間半。映画に助けられ、無事ウィニペグに到着。空はすっかり暗くなり2日目の夜を迎える。ここでは荷物の乗せ変えがある。もちろんここで重要なのは自分の荷物の行き先の確認。どうやらここでオタワ行きとトロント行きのバスに分かれるらしい。ケベックのドレッド兄ちゃんともここでお別れである。30分後、バスの乗り換えも終わり、新たなバスと座席でいよいよトロントに向かう。座席は空いていて俺の横は誰もいないのだ。よし、今夜は始めてぐっすり寝れそうだ。
8月2日
朝7時55分。バスは予定通りサンダベイに到着。よく寝た。普通なら寝ればすっきりだが、やはりバス。体が痛かった。気づけばもうオンタリオ州に入っている。朝飯は牛乳、シリアル、バナナ。ん~ノラジョーンズの曲をかけたくなるメニューだ。睡眠も取れたせいか、なんだか落ち着いた食事だった。ここの町からは巨大な湖がず~~っと果てしなく東へ続いている。そしてそれが終わるときトロントへのカウントダウンが始まる。
天気は曇り、快調に飛ばすバスはこのまま昼飯の待つホワイトリバーへ。はっきり言ってこの湖は感動だ。なんといってもでかい!湖の南はもうアメリカ、ミネソタ州だ。それにしても場所のせいもあってよく霧がかかる。しかし徐々に気分は上がっていく。よく考えればもうトロントまで1日ない。
正午、そんな気分のまま到着したホワイトリバー。”A&W”!!カナダではちょっと高めのファーストフード店だ。やっとどこにでもあるメシにありつける。久々にハンバーガーがうまく感じた!こうなってくるとなんだか楽しくなってくる。バスに乗るとさっそく明日の予定の確認と、細かいプランを立てる。
こんな場所だがちょこちょこ乗り降りがある。すごいとこに住んでる人もいるもんだ。気分と同時に空も晴れて湖には夕日が映る。一人旅では、夕日さえ特別な感動を与えてくれる。3日目でやっと見せる太陽に俺は感動でいっぱいだった。
夕食はドーナツになったが、そんなことはどうでもよかった。頭の中では明日の自分を想像していた。そう、明日の予定は3時間のトロント観光と1泊2日のナイアガラ観光だからだ。
いよいよ明朝にはトロントである・・・・またそこではいろいろな問題が待っているのだった。

Sunday, December 05, 2004

第2章

8月1日
カルガリーを出ると外はすでに雨だった。雨だけならまだいいが、雷というおまけつきだ。さらに言えば隣の座席にはドレッドの兄ちゃんである。時計はすでに8月1日の0時半を指していた。初日のアクシデントからの疲れもあり、俺は寝ることにした。このきゅうくつな体制でイヤホンから流れるディズニー版Feelはまさに癒しの名曲集だ。
朝4時、ドレッド兄ちゃんが立ち上がったため起こされた。どうやらメディスンハットに到着したようだ。腹が減っていたので、カルガリーでもらったメシ(マフィン、ヨーグルト、バナナ)をここで頂戴する事にした。いかにもカナダの朝食といったメニューだ。外はまだ雨が降り続けていたが、見渡す感じでは何もない町だというのはわかった。大きい休憩場所では飲み物や食べ物の補充をすることを
20分の休憩が終わるとバスは次の休憩場所リジャイナ(サスカッチュワン州都)に向かう。大きい町以外は2~3時間に一回5分ほどのタバコ、トイレ休憩がある。ヘビースモーカーにとってはきっとこのバス旅は苦痛でしょうがないだろう。俺は旅先では寝れない人である。睡眠時間をあまり必要としない。無意味に起きているくせがあるのだ。結局メディスンハットを出てからは寝ることはなかった。外は暗いくせにやけにピカピカしている。そう、実は俺はかなりの雨男。今までの人生の大事なイベントをいろいろだめにしてきた。今回もかなりの能力を発揮している。そしてバスはアルバータ州から、サスカッチュワン州に入る。
朝7時になると映画が流れ始めた。マーティンローレンスのナショナルセキュリティーだ。まったくものすごいセンスのあるドライバーだ。こんな作品を朝から流すとは。もちろんその時の俺には選択肢は無い。まぁ映画の内容や過去の雨男の話はまた別の機会に話そう。映画も終わり、やることがなくなるとドレッド兄ちゃんとの会話が始まる。実はケベックから来てたフレンチカナディアンだった。もちろんフランス語なまりが強い。結果的に言えば以外にいいやつだった。
そんなことをしてるうちにバスはちゃっかり、リジャイナに到着。ん~大きいがカルガリーより小さな町だ。高層ビルはそこまでなく、おおきな公園にサイクリングロードなどが目立つ落ち着いた町だ。休憩時間は35分。ここでたっぷり昼食をという予定だったが、腹が減ってないのでカナダ版カロリーメイトで終了。ここにきて、このバス旅の辛さがでてくる。運動不測である。とにかく動ける時は動くしかない。20分ほどの散歩をする。そして腰も痛いがバスの中で動けないのが何より辛い。そしてバスターミナルにある小さな売店やドーナツ屋。このままマフィンなどのお菓子がメシになるのはかなりきつい!まさにバス旅は精神と肉体をかけた生き残りの限界バトル、サバイバーである。
トロント到着まであと2日・・・

Saturday, December 04, 2004

第1章

俺はこの夏にバスでカナダめぐりをしてきた。その旅の中での出来事や出会い、感動などのエピソードをこのページに書き残すことにした。
7月31日
人によって違うが旅には大抵わくわく、緊張、不安、感動が付いてくる。それぞれが旅の経過と並行して走るから面白いのだ。とはいえ、出発前の俺にはそんなことを考えてる時間などなかった。とにかく頭の中では、忘れ物がないか、あれはもったか、これは持ったかの戦争状態である。つまり不安と緊張のダブルアタックである。夕方5時、無事荷物を積み終えたバスは地元レスブリッジを出てカルガリーへ、そして乗り換えた後は第一目的地のトロントへと向かう。バスはものすごく空いていた。それが最初の落ち着く時間である。いやそうあってほしかった。旅にはアクシデントが付きもの。出発直後、横断歩道をネイティブの年寄りが、信号無視で横断。運転手がはっと気づいた時には時すでに遅し。その人は倒れこんだ。バスはその人に当たったが運転手がブレーキしたため、でこからの出血ですんだようだ。そのときの俺の心境は”パニック”の一言である。え?もう一人旅中止?そんな言葉がが頭の中でくるくる回っていた。救急車到着⇒ドライバーの事情聴取⇒目撃者(俺も含む)の事情聴取。結果的にドライバーの無罪が証明され、バスは50分遅れでこの町を出る。ここからがこの旅行の始まりである。
時間を計算した結果、乗り換えのバスには間に合わないので1本(間は4時間くらい)遅らせることにした。幸運にも俺がたてた予定はトロントまでの途中の町でバス1本分(4時間くらい)観光する予定だった。つまり、その観光をなくせばカルガリーでのバスミスを消化できるのだ。8時45分、カルガリーに付くと、バス会社から無料の食事が提供された。はっきり言っていらなかった。とにかくロッカーに荷物を預けて、カルガリーの夜を散歩することに。どのくらい歩いただろうか、何もない町をうろうろすること約2時間、バスターミナルに戻った俺は出発までそこで待機することにした。夜景だけはなかなかよかった。
バスが予定通り到着して、俺はいよいよトロントに向かう。。。2日半のバス生活がとうとう始まった。